【感想】芦沢央『悪いものが、来ませんように』-必ず再読したくなる…。-
こんにちは。こなびすです。
今日は芦沢央さんの「悪いものが、来ませんように」の感想です。
一気読みできる感じのサスペンス小説です。事件が起こってからの展開が気になり、さくさく読めました。そして、あなたも罠にはまるでしょう。
あらすじ(「BOOK」データベースより)
助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく。
感想
例によって、ネタバレできないため感想書くのが難しいのですが、読み終わった後に再度読み返したくなるような仕掛けがあります。
なんとなくツッコミたくなるような箇所があり、違和感もあったものの、その違和感についてじっくり考える隙を与えないストーリー展開で、私は全くわかりませんでした。
事件自体は小説の中ではよくある話で、特段変わったこともありませんのでそれについては新鮮味に欠ける気もしないでもないです。
でも、ストーリーに波もあるので読んでるうちに飽きることはないかなという感じです。
また、登場人物もそれほど多くなく、人間関係もややこしくないので、気軽に読めるサスペンスを読みたい方や、読書初心者の方には非常におススメできます。
こういう小説は騙された方が面白いですよね。
騙されないぞと思う方でもきっと騙されます。私もそうでしたから(笑)
恐らく作者の方が上手で予想の上をいくと思いますので、スカッと騙されてください!