【感想】木暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』 -働けども働けども楽にならない方へ-
おはようございます。こなびすです。
今日は木暮太一さんの新書「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」のレビューです。
年収が400万円の人は、年収が500万円になったら、はたまた、1000万円になったら生活が楽になると思ってますよね?
結論から言うと、残念ながら楽になりません。。。
(外資系金融等の利益配分方式の企業は別です。)
その理由に資本論の視点から、詳細に書かれています。
その上で、どういうことを意識して働けばいいかを提示してくれてます。
非常に納得度が高かったですし、読んで良かったです。
小説以外の本で、読んだ内容で覚えておきたいことは忘れないようにメモしてるんですが、結構な分量のメモになりました(笑)
それだけ響きました。
なぜ、ぼくたちの年収は窓際族のオジさんより低いのか?
なぜ、成果を2倍あげても給料は2倍にならないのか?
なぜ発展途上国は人件費が安いのか?
なぜ1000万プレイヤーになってもしんどいのか?
ぼんやりはわかるけど、論理的に説明できる人は少ないんじゃないでしょうか?
このようなことに論理的に、説明してくれてます。
どのように働けば楽になるか、また高い給料を得ることが出来るか。
説得力を持って説明されてます。
前半は、マルクスの資本論をベースに資本主義経済の構造、仕組み、労働者の状況が述べられています。
後半は、それらの前提知識を踏まえた上で、どうやって働けばいいのか具体的なアドバイスが述べられています。
資本論とか固そうで難しそうだなと思う方もおられると思いますが、読んでみると誰でも理解しやすいように平易な言葉で、わかりやすく書かれていますので安心してください(笑)
また、イラストもところどころに入っていて、視覚的にも理解しやすくなっていました。
(イラストも固い感じじゃなくてゆるい感じです!)
労働力も資産として積み上げるべき、資産を作る仕事を、今日はどれだけやったか。
社外取締役の人等が、月に数時間など短時間働くだけで、フルタイムの人より断然多く稼いでいるのも労働力を資産として積み上げていたからなんですね。
労働力を消費するような働き方をしている方、是非考え直してください。
残業代やインセンティブを稼ぐのはまさに労働力を消費している状態です。瞬間的に稼げたとしても継続するものではなく、一時的ですよね。
労働力も資産として積み上げることは重要です。本当にその通りだなと思いました。
もっと若い時にこの本に出会ってたかったなぁと思いました。