こなびすのピクニック

書評、体験談、考えの発信など  -No matter what the weather, we are together-

2019-01-01から1年間の記事一覧

【感想】住野よる『君の膵臓をたべたい』-余命短い女子と男子の青春小説-

こんにちは。こなびすです。 前回に続き更新が滞っています。読書はしているのですが、最近忙し過ぎて・・・。 家に着くのが22時が定時くらいの勢いです。終電で帰ることもちらほら。定時って何ですか・・・? すみません、言い訳です! それは置いておいて…

【感想】東野圭吾『恋のゴンドラ』-浮かれ気分の不倫旅行、ゲレンデが舞台-

こんにちは。こなびすです。 今日は東野圭吾さんの「恋のゴンドラ」について書きます。 東野さんの作品って真面目な推理小説が多いので、本作も恋愛系とはいえお堅い感じの愛憎劇かなと思ってたのですが、そうではありませんでした。 ラブコメに近く、気軽に…

【感想】芦沢央『罪の余白』 -妻に先立たれ、大事な一人娘も亡くした男はどうなってしまうのか-

こんにちは。こなびすです。 今日は芦沢央さんの「罪の余白」の感想を書きます。 愛する妻を失い、それだけでなく、残った大事な一人娘も失ってしまう。 自分がそんな状況になったらと考えると辛すぎます。。。 以下、紹介文の引用です。 内容(「BOOK」デー…

【感想】池井戸潤『民王』 -政治に興味無い人にこそ読んで欲しい政治エンタメ!-

こんにちは。こなびすです。 最近残業が多すぎて更新が滞っていました。。。 今日は池井戸潤の小説「民王」(たみおう)の感想です。 池井戸さんは数年前に世間で流行っていた半沢直樹シリーズの作者です。そのシリーズも好きで楽しく読んだのがきっかけでこ…

【感想】新海誠『小説 秒速5センチメートル』 -小学校で出会った2人 切ない初恋-

こんにちは。こなびすです。 新海誠さんの「小説 秒速5センチメートル」の感想を書きます。 君の名はのアニメ映画で新海誠さんを知り、かつての作品も気になり小説版を買ってみました。純粋であまりに繊細な恋心に心が揺さぶられます。 この小説は、小学生~…

【感想】芦沢央『許されようとは思いません』 -読み応えがあるミステリー短編集-  

こんにちは。こなびすです。 芦沢央さんの「許されようとは思いません」の感想を書きます。 5編からなるミステリーの短編集ですが、どれも完成度が高く読み応えがありました。 短編集については、全ての話について感想書ければいいのですが、やはり印象に濃…

【感想】岡嶋二人『クラインの壺』 -岡嶋二人の最終作である名作ミステリー-

こんにちは。こなびすです。 今日は岡嶋二人さんの「クラインの壺」の感想です。 皆さん、「クラインの壺」(この小説のタイトルではありません)って聞いたことありますか? 物知りな方なら知ってるかもしれませんね。 知らない方でも、メビウスの輪なら知…

【感想】芦沢央『悪いものが、来ませんように』-必ず再読したくなる…。-

こんにちは。こなびすです。 今日は芦沢央さんの「悪いものが、来ませんように」の感想です。 一気読みできる感じのサスペンス小説です。事件が起こってからの展開が気になり、さくさく読めました。そして、あなたも罠にはまるでしょう。 あらすじ(「BOOK」…

【感想】今村夏子『むらさきのスカートの女』 -芥川賞受賞作 気になる系小説-

こんにちは。こなびすです。 今日は今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」の感想です。 芥川賞受賞作なんですが、皆さんは読まれましたか? 本屋で平置きされていて、表紙が気になったので気になって買ってしまいました。 本文もとにかく先が気になりま…

【感想】春口裕子『行方』-突如姿を消した我が子、家族はどうなる-

こんにちは。こなびすです。 今日は春口裕子さんの小説「行方」のレビューです。 3歳の愛娘が急に行方不明になる。家族の心境を想うと、胸が引き裂かれそうな話です。 その子の家族の人生、幸せだった暮らしぶりが一変します。 あらすじ(「BOOK」データベー…

【感想】林真理子『白蓮れんれん』 -大正時代に命がけで貫いた愛-

こんにちは。こなびすです。 林真理子さんの「白蓮れんれん」の感想です。 大正時代に階級を超え、人妻が年下の恋人と駆け落ちした「白蓮事件」。よくある不倫の話かと思った方、現代のその辺の話とはスケールが違います。 愛する人のために全てを捨て命を懸…

【感想】瀬尾まいこ『幸福な食卓』 -家族の大切さに気づかせてくれる-

おはようございます。こなびすです。 瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」の感想です。 家族の役割について考えさせられました。父親であるとか母親であるとか。 でも、実はそんなものはどうでもよくて、家族であるというだけで、かけがえがなく強固な繋がりがあ…

【感想】木暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』 -働けども働けども楽にならない方へ-

おはようございます。こなびすです。 今日は木暮太一さんの新書「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」のレビューです。 年収が400万円の人は、年収が500万円になったら、はたまた、1000万円になったら生活が楽になると思ってますよね? 結論から言…

【感想】辻村深月『ぼくのメジャースプーン』 -大事な幼なじみのために闘うことを決めた小学生のぼくの覚悟に泣けます-

こんにちは。こなびすです。 今日は辻村深月さんの「ぼくのメジャースプーン」の感想について書きます。 道徳的で考えさせられる話の展開になっていきます。罪とは何か、罰とは何か、正義とは何か悪とは何か。 「ぼく」の覚悟にグッときました。少しネタバレ…

【感想】瀬尾まいこ『おしまいのデート』 -人生いろいろ、デートもいろいろ-

こんにちは。こなびすです。 瀬尾まいこさんの「おしまいのデート」のご紹介です。 デートをテーマにした短編集です。でも、一般的にイメージするような彼氏と彼氏みたいな恋人同士のデートではありません。 おじいさんと孫、教師と生徒、同級生の男子同士、…

【感想】瀬尾まいこ『天国はまだ遠く』 -自殺をしくじった女性が大自然と人の優しさの中、大切なものに気づく-

こんにちは。こなびすです。 今日は瀬尾まいこさんの「天国はまだ遠く」の感想です。 自殺にしくじり自殺することを諦めた女性が、自然の中で人の優しさに触れ、生きる活力を得て立ち直っていくという、心にしみる話です。 序盤は若干重いものの、ユーモラス…

【感想】湊かなえ『夜行観覧車』 -殺人事件の加害者、被害者、どちらにも当てはまる子供達はどのように生きるのか-

こんにちは。こなびすです。 今日は湊かなえさんの「夜行観覧車」のレビューを書きます。 もし両親が殺人事件の加害者と被害者(母親が父親を殺害)になったら…。 奈落に落とされるような状況のお話です。 あらすじ(一部引用【「BOOK」データベースより】)…

【感想】レンタルなんもしない人『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』-なんもしないのに役に立つ凄さ-

こんにちは。こなびすです。 今日は、レンタルなんもしない人の「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」の感想です。本屋で見かけて気になり買ってしまいました(笑) レンタルなんもしない人さん(以下、長いのでレンタルさんと呼びます)はなんも…

【感想】有川浩『フリーター、家を買う。』-鬱病になった母を救う家族の物語-

こんにちは。こなびすです。 家族が病気の人や、フリーター経験がある人には特に響くものがあると思います。 本日は、有川浩さんの「フリーター、家を買う。」の感想です! あらすじ 主な登場人物 感想 あらすじ 新卒でやっと入った会社に馴染めず、3ヶ月で…

【感想】山口真由『いいエリート わるいエリート』-山口さんの圧倒的な努力量にビビる-

こんにちは。こなびすです。 本日は、新書の山口真由さんの「いいエリート わるいエリート」の感想を書きます。 山口さんのことはテレビでたまに見るくらいでしたが、素性は良く知りませんでした。 ですが、この本を読んで、尋常じゃないくらいの努力家とい…

【感想】花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』 -日々の読書がマンネリ化している方におススメの一冊-

こんにちは。こなびすです。 花田菜々子「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」の感想です。内容だけでなくて、興味をそそられる本のタイトルも秀逸です(笑) 本が好きな人に読んでほしい本です。 買った…

【感想】瀬尾まいこ『春、戻る』 -温かく、ほっとするお話-

こんにちは。こなびすです。 今日は瀬尾まいこさんの「春、戻る」のレビューです。 急に見知らぬ人があなたのお兄さんを名乗り現れたらどうしますか? なんか不気味なミステリーみたいですが、全然そんなことはありません(笑) あらすじ 主な登場人物 感想 …

【感想】桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』-最悪の結末は最初で記されています-

こんにちは。こなびすです。 今日は桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」のレビューを書きます。 親に虐待され、中学生の少女が殺されるという悲劇です。ネタバレか?って思われる方もいるかもしれませんが、最初のページで結末が書かれています。 あら…

【感想】原宏一『握る男』 -○○を握る才覚があり過ぎる-

こんにちは。こなびすです。 原宏一さんの「握る男」についてのレビューです。 寿司屋の小僧から外食産業の帝王にまでなった男と、その男の側近として仕える兄弟子の視点から語られる奇妙な絆の物語です。 金森という比較的平凡な男が語り手です。 彼が築地…

【感想】辻村深月『凍りのくじら』 -ドラえもんへの愛と不思議な成長物語-

こんにちは。こなびすです。 辻村深月さんの「凍りのくじら」についてのレビューです。 ドラえもんの道具が小道具として散りばめられており、ドラえもんへの愛にも溢れている、女子高生のひと夏の奇跡の物語です。傑作です。泣けます。 あらすじ 主な登場人…

PS4「レッド・デッド・リデンプション2」紹介 -自由度高すぎる傑作オープンワールドゲーム-

こんにちは。こなびすです。 直近でハマったゲーム、PS4のレッド・デッド・リデンプション2(以下RDR2)について書きます。まだプレイしたことが無い人向けに、まずはどんなゲームか全体像をざっくり書いてみたいと思います。 めちゃくちゃ面白いゲームなの…

【感想】重松清『トワイライト』-哀愁漂う中年の小説-

こんにちは。こなびすです。 今日は重松清さんの小説「トワイライト」について書きます。 大好きな小説です。 最初に読んだのは20代半ば、10年以上前ですが、謎な魅力がある小説でめっちゃ好きになったんです。 数ヶ月前にも読んでみたのですが、やはり当時…

映画「アラジン」観に行ってきました!

こんにちは。こなびすです。 面白かったという声を周りから聞き、また、嫁がちょうど行きたがってたのでアラジンを観てきました。 字幕が好きなんですが、嫁の希望で吹き替えで観ました。 結果、文句なしに面白かったです。 PSのゲーム、キングダムハーツと…

【感想】七月隆文『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 -爽やか!でも、超切ない恋愛小説-

こんにちは。こなびすです。 今日は七月隆文さんの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」について書きたいと思います。 これまで色々な恋愛小説も読んできましたが、この小説は恋愛小説でトップ5に入るくらい好きです。 主人公は京都の美術系の大学に通っ…

【感想】瀬尾まいこ『強運の持ち主』 -気軽に読める温かい占い師の話です-

こんにちは。こなびすです。 今日は瀬尾まいこさんの小説「強運の持ち主」のご紹介です。 小難しいことは抜きにして温かいほんわかした話に触れてみたい、そんな方にお勧めの一冊です。 瀬尾まいこさんの本は、本屋大賞を受賞した「そして、バトンは渡された…