【感想】住野よる『君の膵臓をたべたい』-余命短い女子と男子の青春小説-
こんにちは。こなびすです。
前回に続き更新が滞っています。読書はしているのですが、最近忙し過ぎて・・・。
家に着くのが22時が定時くらいの勢いです。終電で帰ることもちらほら。定時って何ですか・・・?
すみません、言い訳です!
それは置いておいて、今日は住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」の感想です。
一時期流行っていたので、余命短い女子高生と男子高校生の話、という設定程度には知っていました。
ひと昔前に流行った「世界の中心で愛をさけぶ」みたいな話だろうなと想像しつつ、気になってはいたので買って読んでみました。
そして、設定からして明らかに涙を誘う系やろうなぁと思って構えて読んでいたけど、それでも泣かされました。。
ラストは衝撃的でした。。
恋人の余命が短いとか、設定だけ聞くと湿っぽい、なんかシリアスな話かなと思いますよね。残り少ない時間の中で2人で苦悩しながら濃厚な時間を過ごす、みたいな。
私もそうだろうなと思って読み始めたんですが、実際は結構コミカルで明るい雰囲気でした。
学園ヒエラルキーの上の方におり、誰からも人気がある桜良と、友達もおらず暗めの主人公。
主人公が桜良の余命が短いことを知ってしまうことによってできた彼らの関係。
一見、何の共通点も無さそうですが、その彼らの会話が非常にユーモラスで面白いんです。
今風の若者言葉で、明るい雰囲気。
テンポも非常に良くて、且つ、ちょっとした雑学も挟まれてることもあったり、読むのが楽しかったです。
で、彼らが恋人同士になるのかならないのか、どうなるのか。彼女の余命が短いこともわかっている状況で、読者としてもその行く末が気になるわけです。
そして、ラストはどうなるのか。
一気読みしました。
ベストセラーになったのもわかるくらい面白い小説でした。
重い話を敬遠している人でも、読んでみて欲しいなと思います。
本質は重いはずですし、泣けるのですが、二人の軽妙な会話が雰囲気を明るくしている部分も多く、爽やかささえ漂う小説でした。
青春です。