【感想】山口真由『いいエリート わるいエリート』-山口さんの圧倒的な努力量にビビる-
こんにちは。こなびすです。
本日は、新書の山口真由さんの「いいエリート わるいエリート」の感想を書きます。
山口さんのことはテレビでたまに見るくらいでしたが、素性は良く知りませんでした。
ですが、この本を読んで、尋常じゃないくらいの努力家ということがわかり、好きになりました。
いいエリート、わるいエリートというタイトルですが、ほとんどが著者である山口さんの体験談です。
優秀な子供達エリートに投資すべきであるというような考えも披露されてますが、本書の中での割合としては申し訳程度です。
ですが、私としては、興味深く読めました!
彼女が東大に入るまで、入ってから首席で卒業するまで、司法試験も3年の時に一発合格したこと、財務省勤務時代、弁護士時代、どの状況においてもちょっと信じられないくらいに努力された状況を書かれています。
エリートという肩書きは並じゃないなと私は思いました。
彼女は自分が頭がいいとは思っていないため、努力でカバーするしかないと考えています。その努力とは、膨大な時間を勉強に費やすことです。
司法試験前は1日に19時間半勉強していて幻聴を聴くまでに頭を酷使していたエピソードなども書かれています。
普通、そこまでやろうと思ってもできませんよね…。
元々勉強も好きではないということなので、常人離れした、ずば抜けた忍耐力を持っているんだと思います。
彼女は自身のことを天才ではないと言ってますが、普通ではないくらい努力できる力を持っているという意味では天才な気がします。
また、学生時代などのコンプレックスも赤裸々の語っており、上から目線ではなく謙虚な姿勢も良かったです。
失礼かもしれませんが、思ったより普通の人っぽいなという印象も持ちました。
だから好感も持てたのかもしれません。
印象に残っている話としては財務省で残業300時間超えで勤務してた話、理不尽な上司の話が印象に残ってます。
まさに昭和の日系企業のように旧態依然としていて、どんだけブラックなんやとツッコまずにはいられませんでした…。
今はましになってるんでしょうけど、行政の機関はそんな感じなんかと驚きました。
また、そういう働き方でも、完全に納得できなくても耐えて頑張っていた山口さんもどうなんだ…と正直思いました。
実際そんな過酷な状況で働いてるたくさんのエリートの人は偉いとは思いますが、とにかく非効率なことが多そうですし、やはり日本人の働き方は微妙だなと思わずにはいられませんでした。
とにかく、山口さんの努力に比べたら自分のこれまで生きてきた中の努力など、屁みたいなもんだなと、恥ずかしくなった程です。
彼女のようにはなれないにしても、努力できるところで努力できるよう、見習いたいと思いました。
自分を鼓舞したい人は、自己啓発本としても読めると思います。